WEAZER Village

WEAZER Village “AREA GRID構想”

株式会社ARTHが事業展開する静岡県西伊豆エリアや高知県土佐清水エリアは美しい自然や観光資源は豊富にある一方で、少子高齢化や若年層流出などで過疎化が進行している。特にWEAZER西伊豆のある舟山集落においては、オーシャンビューの絶景地や小川、緑の深い山の景色などがあるものの急速な高齢化により限界集落化しつつある。

また、居住者の減少に加えてより深刻なのが、インフラの老朽化やサービス提供者の減少、衰退である。
都市ガスが整備されていないエリアにおいては、プロパンガスを人力で運んで各家に設置しているが、その運び手も急速に高齢化・減少しているため、長期的なガスの利用が不安視されている。
そして、より深刻なのが水道の老朽化である。国道交通省のデータによると、現在耐用年数を超えた水道は現時点では、約10%程度ではあるものの、水道管の更新率は全体の僅か0.15%程度であり、特に郊外地においては、20年後は半数以上の水道が耐用年数を超え、いつ漏水や破水が起きてもおかしくない状況になることが予想される。近年のニュースでも大阪や京都などの都心部でも下水道管の破裂事故や破損事故が記憶に新しい。そして特に限界集落等の少子高齢化が進むエリアにおいては、そのようなインフラを更新、工事を行っても受益者自身が高齢化・少数化しているため採算が合わず地方財政を苦しめる状況が予想される。

そのような中、WEAZERは太陽光と雨水でエネルギーを自給するため、電気・ガス・水道インフラが不要である。そして宿泊施設としての側面もあるため、その事業で得た収益から設備の整備・点検・更新費用も賄うことで、サステナブルなエネルギー供給が可能である点が特徴である。

 弊社が事業展開する西伊豆舟山エリアにおいては、WEAZERを複数拠点設置し、エリア全体のオフグリット化・脱炭素化を目指すWEAZER Village構想を検討中である。宿泊施設だけでなくレジデンスやレストラン、近隣住民も利用できるウェルネスエリア(ジム・サウナ等)、農場エリアなどもオフグリットな状態で運用し、最終的には、集落全体のエネルギーをWEAZERが賄うことを目指す。弊社の中核事業である観光事業と、オフグリッドの技術を起点として環境事業により、世界に先駆けた新しい地方創生を目指す。

*レジデンスエリア:ホテルや別荘、住居など、豊かな自然に囲まれながら、環境に優しく快適な滞在を可能とする。
*ウェルネスエリア:環境に優しい滞在をしながら、身体にも優しい滞在を提供。波音や鳥の音を聞きながら、ヨガやワークアウトを行い、心身ともに健康になれる空間を創出
*ファームエリア:地域で育み、地域で味わう、持続可能な地産地消を実現。 地域で生まれた廃棄物をコンポストとして農作物を育てるなど、地域資源を循環させた農業を検討

同一地域にオフグリッド施設を設置することで、エリア全体の脱炭素化、オフグリッド化が可能。 拠点同士で電気エネルギーや水を融通し、ソフトウェアでエリア全体の制御。インフラ維持が困難な地方集落をサステナブルな形で再生する世界初のモデル。エネルギーの輸送は電気自動車が行う。ヒトやモノを輸送に加え、エネルギーを運ぶ送電網となる。